竹林七賢人

今月のお勉強会は、

⭐️竹林七賢人 のお棗

⭐️安南手 の花入

がテーマでした。

竹林七賢人は、古く三国志の時代のお話でしたが、棗、お軸、襖絵、お茶碗などなど見かける機会はあると思いますので、その人物や背景について勉強いたしました。

 

安南手は、ベトナムから渡ってきた陶器の事ですが、茶人に重宝され、これもお茶碗や水指、様々なものに用いられましたので、見かける機会も多いと思います。

着せ綿

今回のお菓子は【着せ綿】でした。

これにはある行事が言い伝えられています。

重陽の節句の前夜、9月8日の夜、不老長寿の花とされる菊の花の上に真綿をのせ、翌朝、そのしっかりと菊の露が染みこんだ綿を取り込み💓
その綿でしっかりと顔などをぱたぱたとすると、若さを保てて、長生きできる!!

まるで高級美容液ですね。

その菊の風情を見立てたお菓子。

季節を感じ、愛でるのも美しく、いただくのも美味💐

和菓子の文化は本当に素晴らしいとますます思います。


大山蓮華が‼️

 

毎年5月ごろに咲く大山蓮華が、今頃見事に咲きました。

芳しい香りを伝えられないのが悔しい💦💦

 

仲秋の名月🌕

 

昨日は仲秋の名月。

雲間からも明るく輝き、心洗われるような、風情あるお月様でした。

一路庵も、蓋置、香合、お飾りなど、お月様の風情に協賛🌾🌾

重陽の節句

今日は9月9日重陽の節句。

菊の節句ともいわれる重陽の節句は、陽の気が強いため恐れられることから天を祀り、また不老長寿の花と云われる菊にあやかる様々な風習があります。

遅れましたが、8月お稽古 お軸②

はや九月のお稽古がスタートしています。

・・が、8月後半のお軸の補足を。

【此のわろを 恐るる人は 極楽へ】

白隠禅師の書になります。

此わろとは、こいつという意味です。
掛け軸真ん中の棒は、地獄の鬼が持っている金棒。

こいつを恐れる者は極楽へ行くという意味だそうです。

【恐れ、畏れ、怖れ】

自分自身は常におごらず、見えないものにも畏怖の念を持つ。

お軸の力強さに圧倒されます。

 

花入は、利休所持写、唐銅鍔置(つばおき)花入になります。

 

 

夏も終わりに近づくものの?

再び、梅雨入りしたのかと思うほど、雨ばかりの不安定な気候ですが、暦の上ではとっくに立秋も過ぎ、後数日で処暑に。

せめて一路庵の【歳時飾り】のコーナーで、夏の風物詩を。

《五山の送り火》(土鈴)右から、大文字・妙法・舟形・左大文字・鳥居

スイカ割りは井戸から水を汲んで、また、虫取りしながら、切ったスイカをパクリ‼️

 

今週は行台子ですので、ミニチュアの飾りも総荘で。

 

 

蘇民将来 追加

先日のblogに、蘇民将来についてアップさせていただきましたが、伊勢の蘇民の森のお札の裏には、星形と格子のような印が。

【セーマンドーマン】といい、魔除けの呪符。

ちなみに星形のセーマンは、安倍晴明の呪符で、伊勢では海女さんが身に着けるそう。この星形は、一筆書きで元に戻るので、海に潜っても安全に戻れます様にと願いを込めて身に付けるそうです。

自然や疫病に対する畏怖は、古今変わりません。

どうか平穏な日に1日も早く戻れます様に。

下の右側がこのお札の裏側です。

セーマンドーマンが記されています。

8月、1回目【夏は涼しく】

8月第一週は、【夏は涼しく】

お軸は、蟹画賛。

蟹は横行君子と言われるそうで、権力に屈せず我が信念の道を行くものとして尊ばれたそうです。

ガラスの水指が涼しげに、長板のしつらえにて。

紗の風炉先も涼しさを引き立てます。

花入れは、蝉かごにて。

今にも蝉の鳴き声が聞こえてきそうです。

お茶碗は、蜻蛉のガラス、蓋置は金魚鉢、お点前も涼しげです。

 

曳舟

アップするのが遅れましたが、7月第3回お稽古のお題は、【曳舟】

下の絵にある通り、舟を川岸から縄をかけて牽引することを【曳舟ひきふね】といいますが、前大徳寺黄梅院・大網和尚が下記の歌を詠まれています。

⭐️曳く人も 曳かれる人も 水の泡

浮世なりけり 淀の川舟

どういう意味に取るか、受け止め方、また諸説あるかとは思います。

私は【閑吟集】という室町時代の世捨て人?が尺八をお供に詠った歌謡集の中の歌が頭に浮かびました。

⭐️♪ただ何事もかごとも 夢幻(ゆめまぼろし)や水の泡 笹の葉に置く露の間に あぢきなの世や

閑吟集より