吾(われ) 唯(ただ) 足るを知る

一路庵、はなれ(旧一路庵)にあるつくばいは、いつもお稽古茶事で使っていましたが、一路庵には実はもう一つつくばいがあります。

これは、龍安寺のつくばいを模したもので、このつくばいには、深い意味が隠されています。

龍安寺ホームページの説明を引用させていただきます。

【中央の水穴を「口」の字に見立て、周りの四文字と共用し「吾唯足知」(ワレタダタルコトヲシル)と読む。
これは、釈迦が説いた、「知足のものは、貧しといえども富めり、不知足のものは、富めりといえども貧し」という 「知足」(ちそく)の心を図案化した仏教の真髄であり、また茶道の精神にも通じる。
また、徳川光圀の寄進とされる。】

吾、唯、足るを知る

足るを知ることこそ、たとえ貧しくともこころが豊かであり、

足るを知らないことは、どれだけ豊かでも心は貧しい。

そう説明されています。

今、このつくばいは使うことがないので、模して作られた【つくばい文香合】を用意しておりました。

ただ、今回はお稽古がお休みとなってしまい、残念ながら炉の季節が終わってしまいましたが、次の炉の季節のお楽しみにしましょうということで、写真だけお披露目を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆様の、ご健康と1日も早い収束を祈りつつ。