今日は、9月9日
重陽の節句
五節句の中でもこのお節句が1年の最後となります。
万物は陰と陽で調和が取れるという陰陽思想。
数字に関しては、奇数は陽に、偶数は陰に分けられます。
そして、その1番大きい数字9が2つ重なった日、
9月9日は、陽が2つ重なるので、重陽の節句と呼ばれます。
別名は菊の節句とも呼ばれます。
今日のお稽古は、それにちなんで、菊のお茶碗や、菊のお香合にて。
桧の古材にて作られたお香合。
繊細に彫られた葉に、金色の彩色
そして、中を開けると菊文様が。
一服のお茶に 心をこめて
今日は、9月9日
重陽の節句
五節句の中でもこのお節句が1年の最後となります。
万物は陰と陽で調和が取れるという陰陽思想。
数字に関しては、奇数は陽に、偶数は陰に分けられます。
そして、その1番大きい数字9が2つ重なった日、
9月9日は、陽が2つ重なるので、重陽の節句と呼ばれます。
別名は菊の節句とも呼ばれます。
今日のお稽古は、それにちなんで、菊のお茶碗や、菊のお香合にて。
桧の古材にて作られたお香合。
繊細に彫られた葉に、金色の彩色
そして、中を開けると菊文様が。
お茶のお稽古の時、お道具に関しては、季節感を大切にしながら、和歌や歳時記など、日本の文化も学んでいただける取り合わせを心がけておりますが、取り合わせに関して外してはいけない厳格な決まり事もあり、それも大切な勉強のひとつです。
例えばお買い物に行く時の装いと、結婚式や入学式など、フォーマルな席での装いは違います。
それは、自分のためではなく、相手に対しての敬意を持って装いの格付けを改めるものだと思いますが、お道具の取り合わせも同じです。
茶道では、おもてなしの【格に応じた取り合わせ】を大切にします。
お道具は以下の茶入にてお稽古致しました。
上
中興名物 坂本家伝来 岩城文琳 写し
実物は大阪 藤田美術館所蔵
下
中興名物 金華山広沢手 写し
これほどの茶入を見た人はいないだろうという意味の和歌
「広沢の池の面に身をなして見る人もなき秋の夜の月」
から銘をつけられたそうです。
実物は京都 北村美術館所蔵。
オーストラリアの先住民【アボリジニ】小物入れ。
お香合として見立ててはいかがでしょう?
とお土産でいただきました。
アボリジニの芸術作品は、元来祭礼や儀式のときに踊り手の体や、岩壁、大地に描かれたそうで、是非とも真夏の太陽照りつける頃に使わせていただきたく、今回のお炭のお稽古にてデビュー!!
猛暑、酷暑、もう表現することのできない暑さが続きます。
せめてしつらえは、【夏は涼しく】
透明感のある、葛のお菓子や、ガラスのお道具は、ひととき涼を感じさせてくれます。
コロナ対策により、花月をどのように工夫したら行えるか模索しておりましたが、花月メンバー5人プラス黒子(裏方ひとり)で、スムーズにお稽古でき、久しぶりに花月を楽しむ事ができました。
裏方は、お茶碗、茶巾をサッと取り替えに行きます!
裏方も、タイミングを図り、速やかに動かなくてはなりませんので、気が抜けません!
8月も終わりに近づくと、お茶室に聞こえるセミの泣き声も、ツクツクボウシに。
換気をしているため、今年は釜鳴りではなくセミがお茶室に響きます。
涼しげなガラスの水指、お茶碗、花火のお棗など、夏のしつらえ、そして、着物も涼しげに。
お点前は、奥秘の大円草、お茶箱、雪月花を中心に。
大変な水害の後、危険を感じるほどの猛暑。
新型コロナも収まらず、落ち着かない日々だけが過ぎていきます。
そんな中、暦の上では立秋も過ぎ、少しずつ秋を感じる装いに。
上 ひさごの花入
紅チガヤ、大立浪草、金水引、巴草、夏すみれ
下 有馬籠
しますすき、祇園守、小判草、松明草、千手岩菲
夏野菜が美味しい季節です。
今日のお稽古は、夏野菜の趣向で。
左
ゴーヤのつるにて
右
茄子の蓋置を使って
気がつけばあっという間に8月。
八朔と呼ばれる8月1日、お稽古のお花も涼やかに。
左上
セミ籠に
ツキヌキニンドウ 付抜忍冬
右上
今ごろ大山蓮華が!
下
竹阿弥作 変わり節
左から
夏すみれ、カヤツリそう(白花)、ミソハギ(ピンク)、八重咲き白キキョウ、瑠璃唐錦
絵画や音楽を鑑賞する時、知識がなくても、心に響き感動する事は多いと思います。逆に知識がある事で先入観が先に立ってしまって、印象が薄れてしまった経験もあります。
茶道具に関しても、美術品としての感動に関しては同じだとは思うのですが、例えば、信長が本能寺の変で亡くなる直前に譲って奇跡的に現存している茶道具だとか、その他それぞれのお道具に様々なエピソードがあるため、ちょっと知識を得るだけで美術館やお茶会で拝見するのが楽しくなります。
今週は、【楽12代弘入の八楽印】を学んでいただきました。
弘入の頃は、江戸から明治の茶道衰退期で、ずいぶんとご苦労をされたそうです。
八楽印というのは、隠居されるまでの印で、楽という落款の白の横の部分が8のように見えるので、そう呼ばれています。
弘入の作品は美術館にお任せするとして、
良く似た落款のお茶碗にて八楽印の気分を。